主な内容(目次)
一章 飼い主に捨てられた動物たちの行方−実験室に送られる「ペット」
伴侶としての動物たち
捨てられる犬猫たちの運命
「狂犬病予防法」とは
「殺処分」か「実験死」か
実験室への供給源
もし自分がその身になったら?
私たちにできること
二章 一匹の犬が問いかけたもの@−「シロ」の例に見る動物実験の実態
実験犬シロとの出会い
使い捨てにされる生命
シロだけではない
密室の中で行われる実験
私たちにできること
三章 「美」の犠牲になる動物たち−化粧品のためにウサギの眼がつぶされていく
私たちの身代わり動物
ウサギは泣かない?
「安全性」とは何か?
動物の犠牲を減らしなくす
動物実験をしていない化粧品とは
化粧品の動物実験廃止へ
消費者としての選択が必要な時代
私たちにできること
四章 動物実験でも「安全性」はわからない−化学物質の氾濫と毒性試験
便利なものには毒がある
安全と危険は表裏一体
LD50(半数が致死する試験)廃止へ
私たちにできること
五章 人間のためにもならない動物実験−残酷で無意味な動物実験の実例
野生のサルたちが実験に
サルの頭部衝突実験の悲劇
実験のための実験?
他者の痛みを感ずる医学へ
私たちにできること
六章 なぜ生命を実験材料にするのか?−学校での解剖実習とは
生命を奪う教育とは?
残酷さに慣れる訓練?
解剖実習は何のため?
知的好奇心の道具?
動物実験をしたくない学生のために
学校での実験廃止運動
初等教育における解剖実習の弊害
私たちにできること
七章 動物たちに「戦後」はいつ来るの?−戦争のための動物実験
身代わりの山羊
動物実験の実態を知る
動物たちの「戦後」はいつ?
戦争のための動物実験
爆薬から農薬へ
生命を破壊する動物実験
私たちにできること
八章 動物たちの叫びに耳を傾けて−科学研究にも事前審査制度を
好奇心のままに
さらけ出された無意味で残酷な実験
科学的にも信憑性を欠く実験
果てしない「実験的研究」
生命をこわすのは簡単
研究者だけに任せてはいけない
税金の使い方として容認できるか
動物実験の事前審査制度を
私たちにできること
九章 動物実験と人体実験の境界はどこに?−人間の胎児の実験とは
生まれなかったものたち
中絶胎児は誰のもの?
胎児の実験
生命の廃物利用
生殖工学とは
私たちにできること
十章 なぜ動物実験は隠されているのか−医学書の陰から
収容所の犬たち
実験の残酷さへの非難
動物実験は倫理の問題
まず気付くことから
もっと勉強してみよう
私たちにできること
十一章 薬は本当に効くのか?−動物実験で作られた薬の不安
効かないカゼ薬
病気になるのは簡単
わざと病気になるものはいない
実験モデルと自然発症の違い
動物実験は医療に役だっていない
私たちにできること
十二章 動物を犠牲にしない暮らしを−消費者としての選択
動物実験の実演は必要か
化学物質の安全性とは
国の行政との対話
なぜ代替法が実現しないのか
食品添加物・農薬のための実験
情勢の変化
私たちにできること
十三章 実験室の中で作られる生命−生命工学の行方
実験のために作られた動物たち
苦痛のない実験?
生命を工学的に扱うこと
生命操作の行方は
生命の多様性のなかで
私たちにできること
十四章 すべての生命にやさしい医学を−生命と環境との調和をとりもどす
生命に過酷な医学
生命を機械とみなす医学
生命を分割する医学
ホリスティック医学とは
現代医学の失敗
病気を未然に防ぐ医学へ
私たちにできること
十五章 一匹の犬が問いかけたものA−自治体の犬猫「払い下げ」廃止に向けて
知らされないで動物実験へ
払い下げの廃止に向けて
無責任な飼い主に依存する医学
動物業者の規制が必要
動物の里親制度の促進を
シロはクリスマスの夜に…
私たちにできること
十六章 医学にもエコロジーを−動物実験の思考に抗して
実験室の思考からの転換を
パスツール、コッホの過ち
人を殺すための動物実験
動物の福祉
動物についての新しい概念
各国の動物保護法制定
日本では
医学にもエコロジーを
十七章 動物実験のない社会へ−動物実験についてのQ&A
よく聞く質問
生命はゴミではない
実験動物はいらない
むさぼりをやめることはできる
動物実験と人体実験は一つづき
実験医学は病人を救わない
動物実験なしの医学を
動物実験の全廃は可能か
十八章 新しい生命操作技術の行き着く先は?−生命の多様性と個体の福祉に反するもの
生命の大量生産の思想としてのクローン
女性という性に対する暴力
生命多様性の進化に反するクローン開発
人間中心を越えた生命倫理を
人の思考のクローンは可能か?
動物の生命操作と生命倫理について
十九章 動物実験代替法と代替医療の方向性−狭義の代替法から広義の代替法へ
代替法開発の必要性
動物の置き換え(Replacement)−動物を使わない方法
手法の洗練(Refinement)−研究システムの合理化
数の削減(Reduction)−情報公開の必要性
本当の意味での「安全性」のために
化学物質の総量規制の必要性
真の置き換えはライフスタイルの転換
二十章 科学研究の闇と情報公開−医科学研究の評価は、社会が行うべき
動物実験依存の論文至上主義
実験至上主義の弊害
法律の制定が必要
情報公開法が施行されて
非開示の不当性に異議申し立て
まず情報を公開した上で論議を
動物実験をめぐる社会の変化
動物愛護法改正の必要性
教育の場での倫理観の養成
私たちにできること
参考になる本−動物実験の問題を知るために
「新書版」へのあとがき
新版『新・動物実験を考える』へのあとがき
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