動物実験の起源は、17世紀以降の「生命機械論」にあります。当時の研究者たちは、「完全な冷淡さで犬をむち打ち、それをを哀れむ人々を嘲笑した。彼らは、動物は時計と同じであり、その悲鳴はゼンマイがたてる雑音にすぎず、肉体は何も感じないのだと言った。彼らは動物たちを板にのせ、四肢を釘付けにして生体解剖した」といいます。
著名は哲学者のデカルトや、ベーコンは、人間のみが魂や感情を持つもので、動物や自然界の生き物は、物質のかたまりにすぎないと断じました。
「自然を支配するためには、それを拷問にかけ、尋問し、解剖し、その秘密を暴き出さなければならない」 (ベーコン)
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動物実験の歴史とともに、
動物実験反対の歴史がある
フランスの著名な生理学者クロード・ベルナールは、のら犬を生きたまま解剖し研究を重ねましたが、それを見ていた妻と娘は動物実験反対活動に身を投じました。19世紀、科学研究における動物実験の増大とともに、作家、芸術家、知識人などから大きな反対運動が起こり、イギリスが1876年、世界ではじめて動物実験を法律で規制しました。
「動物実験は、今日、人間が神のつくられた美しい生き物たちに対して犯している罪の中でも、最も罪深いものだと思います。」
(マハトマ・ガンジー)
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