【米国】
大型類人猿の法的権利の確立へ
1999.11
アメリカでは、弁護士達が、合衆国憲法の修正条項にある奴隷禁止法を適用して、大型類人猿の法的権利を法廷に認めさせるための準備をしている。奴隷禁止法は、南北戦争以前、いくつかの州で所有物としてしか認められていなかった奴隷に、不当に拘束されいるという訴えを起こす権利を与えているもので、これを動物に当てはめて、法的措置を講じられないかどうか検討中。
この計画は、動物の法的権利擁護基金(ALDF)という、動物の権利のために活動を行っている弁護士団体が後押しをしており、ALDFは動物の解放運動の父と呼ばれるピーター・シンガーなど、GAPのメンパーと共同で、人以外の大型類人猿の生命、自由、虐待を受けない、という基本的な法的権利を確立するための活動を行う大型類人猿の法的権利プロジェクト(GALP)を設立した。アメリカ各地では、すでに、この考え方に賛同する弁護士が法改正のためのロビー活動を開始している。
(テレグラフ紙)
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