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 HOME > 海外ニュース > 動物モデルのせいで 臨床治療に大幅な損失  
 

海外ニュース

誤った科学仮説(動物モデル)のせいで
臨床治療に大幅な損失

AVA-net News No.98 (2003.3-4)
訳:宮路

 過去30年間の多発性硬化症に関する研究は、その大部分が誤った科学的仮説に基づいており、このため、ほとんど臨床治療の役に立っていないという研究論文が英エディンバラ王立内科医大学ジャーナルに発表された。

この研究によれば:

 多発性硬化症が自己免疫疾患であるという現在一般的に受け入れられている科学的仮説を裏付ける根拠はほとんどなく、多発性硬化症の研究を、この疾患に最も近い動物モデルで得たデータをもとに行ってきたことは科学的に間違いであり、

 この誤った科学的仮説は健全な科学に基づいた論理ではなく盲信と安易な容認が引き出したものであり、

 誤った科学的仮説のおかげで臨床試験は6倍にも増加し、これらは治療法を見出す、あるいは患者の症状を改善することに失敗してきただけでなく、患者の病状を悪化させ、死亡率を上げる危険性を高め、

 これまで一次性進行型多発性硬化症は他の認識されている多発性硬化症とは別個のものとして分類されてきたが、これは誤りで、臨床における進行の度合いが異なるだけで同タイプのものであり、

 現在では、多発性硬化症が多遺伝子の影響を強く受け、17番染色体を優勢染色体とする神経変性疾患・新陳代謝疾患として進行する過程を認識する科学的根拠があり、

 多発性硬化症の進行過程は、遺伝・環境要因の複合条件に影響を受ける。

 以上の発見を反映するために多発性硬化症の研究において重点を置く分野を変更すべきであるという。

 この研究のチームリーダー、グラスゴー大学名誉教授のピーター・ビーアン博士は、この研究が多発性硬化症の原因究明において、また他の科学研究に情報を提供するという意味で著しい科学的成果をあげ、より効果的な治療法の開発を可能にしたと述べている。

 この研究はまた、発見物から、最も近い動物モデル、実験的アレルギー性脳脊髄炎(EAE)の研究から得たデータを多発性硬化症の研究に当てはめることができるという仮説が科学的に誤りであることを明らかにした。

 EAEに相当する疾病が人間では多発性硬化症であると思われていたが、実はそうでなく、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、または急性出血性白質脳炎(AHLE)であることをこの研究は確認している。

(The Journal of the Royal College of Physicians of Edinburgh)

 

 

 
 
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