【中国】
史上初の動物実験代替法会議
AVA-net 海外 ニュース No.148 2011-5-6 翻訳:宮路正子
まだ法律によって化粧品の動物実験が義務付けられている中国で、北京テクノロジー・アンド・ビジネス大学は動物実験代替法フォーラムを計画している。
<初めての会議>
中華人民共和国が、このたび初めて動物実験代替法を検討しており、北京テクノロジー・アンド・ビジネス大学、中国化粧品研究センターが開催する化粧品テクノロジー・アンド・アプリケーション国際フォーラムの初会議では、議題として取り上げようとしている。
主催者によると、“化粧品のための動物実験代替法”に関する初会議の目的は、化粧品の国際共同体におけるコミュニケーションと協力を促進し、化粧品安全評価の技術的障壁を取り除き、国際的な化粧品の技術とアプリケーションに関する情報を交換し、中国の化粧品業界の未来を検討することだ。
主催者は、欧州連合、アメリカ、日本、韓国の企業、業界団体、研究者、専門家だけでなく、化粧品研究における中国人専門家、中国政府監督機関の担当官、国内の化粧品会社などを招待する予定だ。
<国際法でギャップを埋める>
欧州連合では化粧品やその原材料のための動物実験が禁止され、ほとんどの国ではその数が減少しつつあるという状況のなか、中国の現行法は、そういう全般の傾向からいくらかずれているようだ。中国の市場で流通する化粧品については、代替法の有効性が確立されているものについてさえ、安全性評価のための動物実験が義務付けられている。長い目で見れば、中国の基準と国際的基準の間にあるこのギャップは、中国の貿易に問題を引き起こす可能性もある。
この会議を通して、中国の産業界と政府は、各国における化粧品のための動物実験代替法に対する法規制や技術に関する情報を収集しようとしており、アモーレパシフィック、シャネル、エスティローダー、ロレアル、LG、メアリーケイ、P&G、資生堂、ユニリーバなどの主要な化粧品会社がこのイニシアチブを支援している。
この会議は4月11、12日に北京のシーユアンホテルで行われる予定。
2011年3月8日 Premium Beauty News
http://www.premiumbeautynews.com/First-congress-on-alternatives-to,2812
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