AVA-net 海外 ニュース No.139 2009-11-12
翻訳:宮路正子
米国人道協会(HSUS)、動物実験の監視について米農務省(USDA)と合意
HSUSとUSDAは、動物実験施設に関する年次報告の開示をめぐる訴訟についての和解に達した。
HSUSは2005年1月、情報公開法に基づいて連邦裁判所に訴状を提出していた。
HSUSは訴状で、USDAが情報公開法に違反し、動物福祉法で義務付けられている、麻酔その他の痛みやストレスを緩和する手段をとらずに行われた苦痛を伴う動物実験に関する報告の数々を、HSUSの請求に応じて提供しなかったと申し立てている。また、動物福祉法でUSDAが毎年行うことを義務付けられている動物実験施設の調査報告をオンラインで開示することも求めている。
両者が署名した和解合意書に従って、苦痛とストレスに関する情報も含む、年次報告のすべてを、迅速にオンラインで一般に公開することとなった。USDAは、また、どの実験施設が年次報告を提出していないか、すなわち動物福祉法に違反しているか、オンラインで表示しなければならない。
和解前にHSUSに渡された報告について、HSUSは、動物の苦痛やストレスを緩和する措置を取らずに行われた実験についての情報を大幅に編集したものであったと主張していた。
2009年7月2日
USAgNet.com
http://www.wisconsinagconnection.com/story-national.php?Id=1401&yr=2009