動物実験廃止・全国ネットワーク   資料請求   サイトマップ   MAIL
AVA-net English Site
まず知ることから
動物実験Q&A
情報公開
こんな実験は必要?
法律・指針等
代替法
海外ニュース
活動の紹介
アピール
レポート
全国ネット活動
ライフスタイル
入会のご案内
本の紹介
ご意見
リンク
HOME
実験犬

 

携帯サイトはこちら

更新履歴
イベント
パネル展・勉強会などのご案内は、姉妹団体ALIVEのブログのイベントカテゴリをご覧ください。
 
資料請求
会の案内資料をお送りいたします。
ご入会について
お問い合わせ
検索

 

   

 
 HOME > 海外ニュース > 科学者、動物実験を疑問視  
 

海外ニュース

科学者、動物実験を疑問視

AVA-net 海外News No.106 (2004.5-6)
翻訳:宮路


 専門家によれば、多くの動物実験は人間の疾病の治療にとってほとんど何のメリットもない可能性があるという。

 ロンドン大学衛生熱帯医学大学院の科学者チームは、多くの動物実験がきちんと管理されておらず、徹底的に評価されていない、とし、新たに実験を行う前に、これまでに行われたすべての動物実験の系統的な評価を行うよう促している。

 しかし、英国医学雑誌((BMJ)にこの論文が掲載されたのと同じ日、王立協会は、動物を使用する科学的研究がこれまで人類に非常に貢献してきたとする手引きを発表した。英国の国立科学アカデミーである同協会は、過去一世紀の医学的達成は事実上すべて何らかの形で動物の使用に頼っているという。

 一方、ロンドン大学衛生熱帯医学大学院の科学者は、実験計画が劣悪なものや、臨床研究と並行して行われたものを例にあげ、いくつかの動物実験について、その必要性を疑問視している。同チームは、臨床的有用性があったとするすべての動物実験を系統的に評価した後、この結果に到達した。そして、動物実験のあり方に関する多くの問題点を見つけ、動物実験をきちんと評価する必要があるという意見だ。

 チームのメンバーであるロバーツ教授は、臨床研究と同じ基準を動物実験にも適用することを求めているだけだという。臨床研究では、無計画で、偏りがある可能性のある評価などは許容されないのだから、動物実験においてもこのような評価は許容されるべきではない。また、新しい研究は、動物を使うものであれ人間を使うものであれ、既存の研究をきちんと系統的に評価した後にのみ行なわれるべきであり、さらに、動物実験と臨床研究を系統的に評価し、その結果を比較することは人間の健康への動物実験の貢献についての評価を可能にするのだという。

●動物実験のメリット

 ロンドン大のチームは、動物実験に賛成、あるいは反対のどちらの立場もとっていないことを強調している。

 医学研究評議会(MRC)の最高責任者、ブレイクモア教授は王立協会の見解を支持し、動物実験は医学のすべての分野で貢献してきた、という。抗生物質、ワクチン、心臓手術、腎臓移植などはすべて動物実験を通して発見され、テストされてきた。とはいえ、動物実験のデータを臨床研究に適用する前に、動物実験の適切な評価は必ず行われるべきであり、このBMJの研究は、サンプル数は少ないながらも、動物実験データの不適切な分析に基づいた効果のなかった臨床治療のいくつかを挙げている。また、ブレイクモア教授は、動物実験が臨床研究に進むことが適切である場合と同様、不適切である場合も示してきたことを強調している。

 MRCは、必要不可欠な場合のみ動物を使用することを方針としており、代替法の開発にも努力している。また、ブレイクモア教授はMRCが資金を提供している動物実験の大部分は、身体機能の解明や疾病のプロセスなどに関する研究であり、新薬開発ではないことを指摘し、新しい治療法となりうる臨床研究に資金を提供する場合には、臨床研究を開始する前に動物実験は終了しているものと理解している、という。更に、研究者は動物実験においてどのような肯定的、あるいは否定的な作用が発見されたか実証することを要求されるという。

 今回の研究は、科学界が動物実験とその有効性について議論する意欲を引き起こすための大きなきっかけになると動物の権利団体はいう。

 全英動物実験反対協会(NAVS)の代表クリーマーは、現在、一般市民は動物実験が行われてから数年経って、研究者が論文を発表した時点でないとデータを見ることができないという。実際に実験が行われてから3年から10年が経っているため、動物を使用すべきかどうかに関する議論のためにはすでに遅いのだが、動物実験許可が与えられる前に、このような情報を一般市民がきちんと知ることのできるようにしたいという。

●動物実験の問題点となり得るもの

  • 人間と非常に異なる種の場合、実験データを人間には適用できない可能性がある.
  • 薬の必要量が実験動物と人間とでは非常に異なる可能性がある
  • 実験動物数が少ない場合、実験データの説得力が弱い
  • 実験動物を選択する際の基準が一定していない
  • 傷病の起こり方が様々である場合もある

BBC News Online 2004.2.27
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/3489952.stm

 

 

 
 
動物実験Q&A  情報公開  こんな実験は必要?  法律・指針等  代替法  海外ニュース 

 アピール  レポート  全国ネット活動  ライフスタイル

Site Map  資料請求  AVA-netのご案内  資料集・ビデオ  ご意見  リンク  HOME
Copyright (C) 2000-2008 AVA-net All Rights Reserved