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News (2003.4.20)
翻訳:ベル
スウェーデンの農業省と実験動物管理局は、動物実験についての新しい法規制を決定した。最も重要な変化の一つは、類人猿(GREAT APES)と テナガザル9種が今年の6月より実験に使用されなくなることである。将来は、非侵襲的な行動学上の研究のみに、これらの動物は使用が許可されることになる。
同国最大のアニマルライツ団体である「アニマルライツ・スウェーデン」のキャンペーンマネージャー、Per-Anders Svd によれば、「類人猿あるいはテナガザル
は、最近我が国では実験に利用されることはなかった。しかし今回の法的な禁止はイデオロギーの面で非常に重要である。今回の決定は公的な政策に重要な転換点を与えるものである。というのも、(決定が)霊長類の個体に倫理的な価値を暗黙裡に認めているからである。こうした禁止が、他の無数の実験動物たちにも倫理と法的な権利が認められるための第一歩となることを望んでいる」。
世界中のアニマルライツ団体はここ数年、霊長類の動物実験廃止に取り組んでいる。
今回のスウェーデンでの決定は、間違いなくこうした団体に希望を抱かせるだろう。
「息の長いキャンペーンにより世論を喚起をすることで、活動家たちは霊長類に対する倫理についての偏見を押し返すことに成功した。霊長類を実験に利用することには何ら言い訳は存在しない。今回の件がついに政策決定レベルでの第一歩となった。」Per-Anders
Svd.はそう結論付けた。