●化学物質の毒性試験法
化学物質の開発・申請・製造等は、次のような過程で行われます。
開発と製造許可申請に至る過程は企業秘密であり、企業が行っている動物実験については、その内容や犠牲となっている動物の数等は不明です。
しかし、開発のシステムを改革することによって、大幅に動物実験の数を削減することができると考えられます。
現行の化学物質の開発過程
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システムの改革案
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新規化学物質候補
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情報公開
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スクリーニング(ふるい分け)
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情報公開
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有効性の確認
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データの解析法
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安全性の確認(毒性試験)
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情報公開、代替法
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人ボランティアでの安全性試験
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市民参加
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データの評価(審議会)
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第三者審査機関の設置(公開)
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製造承認
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データの情報公開
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追跡調査
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企業にも社会的責任を負わせる
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●化学物質に関する法律
これらの化学物質は当然、危険なものであるために、さまざまな法律によって製造や販売が規制されています。
◆薬事法
・医薬品・医薬部外品・化粧品・医療用具
◆化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律
・建築資材・塗料
◆農薬取締法
・除草剤・殺虫剤・殺菌剤
◆肥料取締法
・化学肥料
◆食品衛生法
・食品・食品添加物・容器包装・おもちゃ・洗浄剤
・嗜好品(タバコ、中毒性・麻薬性物質、など)
◆消費生活用品安全法
◆有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律
◆毒物劇物取締法
関連するすべての法律において、化学物質の製造の規制がなされるように改正される必要があります。