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  HOME > アピール > 動物実験に依存しない社会・ライフスタイルを  
 

AVA-net 82号:巻頭言

動物実験に依存しない社会・ライフスタイルを

野上ふさ子


 当会は、日本ではじめて動物実験の問題に取り組む団体として発足し、今年で15年目を迎えます。一般に、動物実験は、医科学研究の分野に限られ、多くの人々には無関係の問題だと思われてきました。けれども、日本だけでも推定年間2000万匹ものほ乳動物が動物実験に使用されていること、そしてその動物たちを守る社会的な規制が何も存在しないという状態は、私たちの人間的良心を苦しめるもののひとつです。

 現在、人類はかつてない物質的繁栄の頂点に立っています。しかし、それは地球の自然や生命を犠牲にしなければありえないのです。人間は狩猟や漁業によって野生動物を捕獲してきましたが、今はそれに代わっておびただしい畜産動物や養殖魚を飼育して食糧としています。さらに医科学研究のために実験動物を飼育し実験材料としています。人間の犠牲になっている動物たちの中でも、実験動物の受けている痛みや苦しみは余りに際だっています。動物実験は人間に対しては人道上の理由からできないことを動物を身代わりにして、動物の心身に意図的に危害を加える行為だからです。

 人間の利益のためなら他の動物にどんな苦しみや死を与えてもよいという考えの人々も確かに存在します。一方、動物も人間と同じように痛みや苦しみを感じる存在である以上、動物の生きる権利も守られるべきだと考える人々も多数、存在するのです。命あるものへの思いやりは、人間を人間たらしめている基本的な心のひとつです。もし人間がこのような心を失ったならば、この世の中はまさに非情な「弱肉強食」の修羅場となり、人間社会自体が崩壊してしまうでしょう。私たちが動物実験に反対する理由は、動物を守ると同時に人間性を守りたいからに他なりません。

 他方、動物実験は、環境問題とも深く関わっています。動物実験を行ったから安全だという理由で数しれない化学物質が製造され環境中に放出されています。例えばフロンは人畜無害のまったく安全な物質として大量生産されましたが、今では地球のオゾン層を破壊する有害物質であることが判明しています。また生殖機能を狂わせる環境ホルモン(内分泌攪乱物質)に至っては、単に将来の世代に対する悪影響ばかりでなく、様々な野生生物の種の存続に関わり生態系の崩壊にもつながりかねない問題です。動物実験の問題を深く考えていけば、このような化学物質や医薬品に過度に依存した現代社会のあり方はこれでいいのかという根本的な問いかけにつながっていきます。

 動物を守ることは人間を守り環境を守ることに他なりません。私たちはこのような観点から、動物実験の廃止をめざして、今後とも息の長い活動を進めていきたいと思います。

2000年9月1日発行 AVA-net NEWS 82号より

 

 

 

 

 

 

 
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