【新聞報道から】
動物実験代替法“尊い死”減らす
−実物そっくり模型を開発
AVA-net News No.80 (2000.5-6)
(記事の概要)様々な医療技術の陰で年間2000万匹もの動物が実験に使われているが、できるだけ他の方法に置き換え、命の犠牲を減らす「動物実験代替法」が日本でも浸透しつつある。大阪大学医学部では、実験動物の扱いに慣れるために模型を使っている。シリコーンやプラスチックで作られたラットやウサギのぬいぐるみは内臓まで実物そっくりに作られ、実際の生きた動物実験での失敗を減らすとされています。
AVA-netコメント:
教育における代替法の促進を
教育における動物実験は、最も削減、廃止が可能な分野です。教育では、すでに分かっていることを知識として学生に教えるのですから、今さら生きた動物を使って実習をしなくてもすむはずです。このような考えから、欧米諸国では、医学や獣医学の教育における実験の廃止が進んでいます。
日本では、一般に獣医学部は医学部教育よりも多くの動物を犠牲にしています。動物が好きで動物を助ける仕事をしたいと願う多くの若い人々が、獣医大学での動物実験に挫折して、進学をあきらたり、中退しているのは本当に残念なことです。
欧米諸国で、獣医学での生体解剖を廃止に持ちこんできたのは、授業料を支払っている学生たちです。日本でも、きっとこのような流れが生まれてくるに違いありません。(野上)
|