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 HOME > 代替法 > 教育における動物実験代替法の普及のための国際団体  
 

第6回世界動物実験代替法学会:関連集会

教育における動物実験代替法の促進のために
InterNICHEのメンバー来日

AVA-net News No.129

 動物を救うために獣医学を学びたいと思った学生が、動物実験をしなければならない―。この大きな矛盾を知ったとき、驚きを感じた方も多かったに違いありません。また、そのほかの教育課程においても、結果がすでにわかっている実験実習などのために、動物の利用が繰り返されています。獣医学部の場合、欧米では動物実験をせずに卒業することが可能になってきていますが、日本では現在も高いハードルが存在します。
 2007年夏に東京で開催された第6回世界動物実験代替法会議(WC6)では、そういった教育における動物実験の代替について、いくつかの発表が行われました。主に、InterNICHEという国際団体からのものです。 InterNICHEについては、AVA-net News No.91でも紹介しており、また、ビデオ「教育における動物実験代替法」をALIVEで頒布しているので、ご存知の方も多いと思います。 WC6終了後、InterNICHEのメンバーをお招きして、懇親会を開催しました。

ALIVE・AVA-net主催懇親会

 WC6で来日した4名のうち、InterNICHEの国際コーディネーターであるニック・ジュークスさんと、ノルウェーで初めて動物実験をせずに獣医師となったシリ・マーティンセンさんのお二人をお招きし、事務所近くの日本庭園の中にある和室で、マクロビオティックのお弁当をいただきながら、ビーガンでもあるお二人からお話をうかがいました。

(写真:実習用のぬいぐるみの犬を手にした、InterNICHEの代表のニックさん)

■InterNICHEとは?
 InterNICHEは、1988年にヨーロッパでの教育における動物実験の代替を求める学生のネットワーク、EuroNICHEとして発足しました。その後、国際的なネットワークとなり、InterNICHEと名称変更。55カ国にネットワークを広げる国際団体に成長し、動物を傷つけない方法による教育をめざし、普及活動や代替法教材の開発などを行っています。
  代替法教材には、コンピューターソフトウェアや動物のマネキンモデルなどがあり、教育における代替法の情報を網羅した書籍「from Guinea Pig to Computer Mouse(モルモットからコンピューター・マウスへ)」も発行しています。現在、第3版を編集中とのこと。


活動対象とその意義
 InterNICHEが活動の対象としているのは、動物実験福祉の3Rのなかでもたったひとつ、Replacement(代替)です。Refinement(苦痛の削減)とReduction(使用数の削減)ももちろん重要な視点ではありますが、この2Rは動物実験を行なうことが前提となっているものであり、「動物を用いない方法への代替」という1RこそがInterNICHEのめざすところになります。
 ただし、InterNICHEは教育における動物実験の代替のみを扱い、ほかの分野の動物実験については意見を持ちません。
 とはいえ、動物の体や命を犠牲としない社会への第一歩は、やはり教育から始まります。とくに動物の命を預かる専門家を育てる教育課程において、動物を使用しないということの意義が認知されていくことはたいへん重要と考えられます。

■「動物を傷つける」とは?
 InterNICHEは、「動物を傷つける行為」を避けるように求めています。その定義では、下記のような動物たちの自由が、意図的にしろ無意識にしろ、否定されたり限定されたりすることで、動物たちの生き方が侵害されることを指すとのことです。
 ・生きる自由
 ・制限なく自然な行動がとれるような自由
 ・動物たち自身の社会や生態系の一部である自由
 ・飢えや渇きからの自由
 ・不快感からの自由
 ・痛み、ケガ、病気からの自由
 ・恐怖やストレスのない自由
 これは、動物福祉で言う「5つの自由」に、Inter-NICHEなりの基準をつけくわえたものだそうです。
 ただし、InterNICHEは、教材で代替できる実習もあるとはいえ、生きた動物にまったくふれないよう求めているわけではありません。たとえば獣医師の養成には、動物病院での診察や手術に実際に立ち会うなど、臨床実習での経験が大きく役立ちます。

■「倫理的死体」とは? 
 臨床実習のほかにも、自然死や事故死、治る見込みがない病気のための安楽死などによる動物の死体を用いることで、動物実験の代替とすることが可能です。 InterNICHEは、そのような死体を「倫理的死体」と呼び、人間のために殺された動物の死体や、人間の産業のために生まれてきた動物の死体と区別しています。
 どこまでが倫理的死体かということの一例に、アニマルシェルターなどで「新しい飼い主が見つからないから」という理由で安楽死された動物の死体の例が挙げられました。InterNICHEでは、あくまでその動物の「生きたかった」という気持ちを優先し、そのようなネガティブな理由で安楽死された動物の死体は倫理的なものとはしないとのことです。
 また代替法教材にも、その製作のために動物が犠牲となっていないことを条件として求めているのは徹底していると感じました。たとえば動物の模型をつくる場合、その型どりのために、動物を殺さず、倫理的死体を用いるなどの方法がとられています。

■動物実験が教えるもの
 InterNICHEは、「隠されたカリキュラム (hidden curriculum)という概念を用いています。先生たちが、学生に動物の犠牲を強いた学習をさせることで教えようとしているのは、表向きには技術や知識であるけれども、実際には隠された意図がある―。つまり、「動物は人間に利用されるためにいる、決して思いやりを持つな」ということが、隠されたメッセージとして発信される、そのことをInterNICHEは「隠されたカリキュラム」と呼び、警告を発しています。
 この「カリキュラム」はとくに明文化はされず、意識されてか無意識にか、従来の自然科学の教育のなかで連綿と受け継がれてきました。動物に対する思いやりを持って入学してきた学生たちも、獣医学部を卒業するころには、非情な態度を身につけてしまうというわけです。
 
■代替教材をみんなで体験
 当日会場には、ジェリーという名前の犬のマネキンが連れてこられて(?)いました。茶色い実物大の犬の模型で、気管挿管など、各種獣医学的処置の訓練ができる代替ツールです。
  聴診器を当てると、心音・呼吸音を確認できるので、参加者全員で大騒ぎしながら体験しました。現在開業獣医師としても成功しているというシリさんが、お手本を示してくれました。
  心音・呼吸音は、カセットを取り替えると、正常なものとさまざまな病気の場合のものと両方が確認できます。

 この実習用モデル犬には、さまざまなパーツが取り付けられるようになっており、用途に応じて使うことができます。


※InterNICHEのニックさんらの滞在中、学生主催勉強会 (8月26日 麻布大学)や、学生主催交流会(9月8日 区民会館)も開催され、長時間にわたる講演会やレクチャーに、多くの学生さんが参加しました。

 

InterNICHEとのパートナーシップ

 InterNICHE には各国の団体・個人とパートナーシップを結ぶ制度があります。日本からはこのたび、ALIVEが正式なパートナーシップ団体となることが決まりました。今後もInterNICHEの活動を日本で紹介、教育における動物実験代替法を推し進める役割を担うとともに、日本の情報を世界へ発信していくことができればと思います。

 

 


 

 

 

 

 

動物実験の3R原則

・Replacement
(動物を使用しない方法への置き換え)

・Reduction
(動物の使用数の削減)

・Refinement
(動物に与える苦痛の軽減)


ICCVAM:
http://iccvam.niehs.nih.gov/

第6回世界動物実験代替法学会 WC6
http://www.ech.co.jp/wc6/

InerNiche
教育における動物実験代替法に取組む国際団体
http://niche.animals-peace.net/

 
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