署名を集め県へ要望
AVA-net News No.95 (2002.111-2)
H.A.(兵庫県)
ALIVE、AVA-net兵庫は7月〜8月、パネル展を中心に、兵庫県及び神戸市に対する「動物行政の改善を求める要望書」の署名集めを行いました。9月11日にメンバー6名で、県に3542名、市に3708名の署名を提出しました。
県動物衛生係主査、市環境衛生係主査の方にそれぞれ、要望の具体案について現状をお話し頂きました。要望の項目が非常に多かった為に、1時間余の限られた時間では、深くつっ込んだ話し合いは出来ませんでしたが、要望事項は兵庫のメンバー達が持ち寄った最低限どうしても言いたい事ばかりでしたので、削れませんでした。今後はシンプルに一つ一つの問題を、深く掘り下げた要望を行ってゆくのがいいかと思います。
【要望事項】
1.法律・条例の周知徹底を
これについては、県市共にとても良い広報リーフレットを種々作成していますが、“予算、人員の壁”で限られた範囲でしか配布されていないのが残念です。もっと安価、ハンディにして新聞折込みによる全戸配布や、町中のポスター等考えてほしいです。
2.犬猫に生きる機会を与え殺処分の減少を
行政側の立場で、見すてられた犬猫の為に努力している事は感じました。が私達(市民、ボランティア)との意識、視点のズレをいつもながらに感じます。
他の項目においても、動物行政の現場ならではの意見、経験をいろいろと聞かせてもらって、一理あると納得出来る事、やってくれていると思う事、知らなかった事、それはおかしい、あらためてほしいと思う事がありました。そして又現場の職員個人の資質、熱意の有無で、動物の運命が良くも悪くも左右される事も実感します。
3.動物取扱業者の規制強化を
4.動物実験施設・実験動物販売業者登録制度化および違法施設・業者の立ち入り調査を
8.野生動物との共存、保全を
3、4、8については、法、条例のより良い改正がまず行われなければどうしようもないと思いました。役所の仕事は当然といえば当然ですが、法、条例以上の事は出来ない(しない)ですから。しかし決められた事を、ただ形式的に既成事実づくりとして行っている事もあると思います。
例えば、市では届出動物取扱業者に対して年一回講習会を行っているとの事ですが、講習会に参加したALIVEメンバーの話では、受講者の態度が非常に悪く、講師の話をちゃんと聞いていなかったそうです。動物取扱業者、施設への立入調査、指導、動愛法違反者の調査、指導等々、形式だけになっていないか気になります。
5.安易な学校での動物飼育の廃止を
これについては、今後前向きに取り組んでゆくとのお話でした。
6.新しくスタートした動物愛護推進員の更なる発展を
愛護推進員は決定していますが、まだ動き出していません。慎重に検討中のようです。
7.災害時の動物の救助、保護体制の確立、シェルターの確保を
.阪神大震災時に得たノウハウ、基金でもって対応するとの事です。実験動物については考えていないとの事で、ペット以外の動物の救済も考えてもらいたいものです。
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