【茨城県】
動物愛護推進員を公募制
AVA-net News No.90 (2002.1-2) より
N.H (茨城県)
茨城県は国の動物愛護法第21条に基づき動物愛護推進員の設置を求め、今年、その活動内容や人員の選出・数などについての検討会やボランティアを交えて数回行いました。県獣医師会への協力要請や一般公募(8月)を行った結果、11月20日現在人数の確定はまだのようですが、ほぼ下記のような内容で、平成13年12月13日に県知事より委嘱状の公布をうけて事実上スタートとなります。
なお、一般公募による公募者全員が10月に動物指導センターに集められ、犬猫処分の現状や諸問題の説明を聞き、抑留施設やガス室、そして焼却室から運びだされる犬猫たちの変わり果てた姿を見学しています。
● 構成人員
・県内14支部より開業獣医師23名
・県内在住の保護ボランティア約70名
・一般公募による応募者約50名
● 活動内容(必要とあれば増えることも)
・地域の獣医師と共に学校飼育動物に関わり、教育現場に関与する
・不適切な飼い主のセンターへの情報提供
→センターが対応・指導
・不適切、または違法な動物取扱業者のセンターへの情報提供
→センターが対応・指導、届け出の確認など
・とらばさみ等猟具の違法販売業者、違法使用者のセンターへの通報
→センター受付→環境保全課対応→センター確認
・犬猫定時定点回収時の啓発・助言
・センター主催行事(子犬譲渡会など)への協力
・年2回の事例報告・検討会の実施、また事業報告書の提出など
推進員に権限や強制力は付与されませんが、殺処分数を減らすことを共通の目標として、県内にバランス良く配置された100名を超えるメンバーとセンターとがそれぞれできることで最大限に努力しアイディアを出しサポートしあえばきっと良い効果、良い結果へ繋がるはず、と、県側も頑張る姿勢を見せています。私個人としては、無念の死をとげる多くの犬や猫はもちろん、なかなかその悲鳴が届きにくい野生の生き物たちにもやさしい目がむけられる動物愛護推進員制度であってほしいと期待しています。
[今後の茨城における新しい動き]
長野や栃木のような動物愛護館の建設、定時定点回収(愛護啓発に重点を置く為それまでの毎週回収を今年10月以降隔週としました)の有料化などが近い将来実現しそうです。
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