●払い下げ廃止の経緯
兵庫県は未だ現在、神戸大学に対して、犬猫の実験払い下げを続けています。
昨年8月、旧条例の改正前にAVA-net兵庫から「条例三十条二項 の実験用譲渡」の削除と実質的払い下げ廃止を求める署名(約4000名分)を提出しました。その後すぐメンバーがお願いして、県会議員大野氏が、生活衛生課長、動物衛生係長に会って、強く交渉して下さいました。
また県に、機会ある毎に会報を手渡して、時代の流れに逆行する行為であることを言い続けました。それを受けて、県は神戸大学に対し指導を徹底するとして、平成12年度の譲渡申請を再検討するよう差し戻しましたが、12月28日に神戸大学より再度申請され、残念ながら県が譲渡を決定しました。
そこで情報公開請求をし、2月2日、メンバー4名で県庁に行き、主査技術吏員の2名に色々とお話を伺いました。受け取った公文書コピーを送ります。
H11年度譲渡実績 犬115頭
H12年度譲渡実績 許可決定数 犬48頭
(※実績数は条件に合う犬がいない場合があるので、これより少なくなります。)
今後県は、新規実験、再実験は認めず、延長実験のみに払い下げ、終了実験を含め年毎に半減を重ね、平成14年度(H15年3月3日まで)を最後として、以後は払い下げを行わない予定です。平成15年が県条例制定10年目で、それを一応の目途として、譲渡ゼロの実績を数年重ね、その上で三十条二項を不要な条例として撤廃する予定です。また条例が存在する間も、神大以外の施設からの申請があっても、譲渡許可の可能性はないと明言しました。今すぐに払い下げ廃止となって欲しいですが、「やっと」という思いもあります。
動愛法、条例について、警察、動物行政の現場職員等、市民の相談や訴えを直接受ける人たちへの周知徹底と、一般市民への普及、啓発に努めるよう要望しました。以後も継続して要望してゆかねばと思います。
●動物愛護推進員について
旧動物保護相談員200名(開業獣医師によって、診療中での相談、各種フェアーでの啓発活動等、純粋なボランティア活動を行う)は、一括解雇されました。新愛護推進員については、今のところまだ何も決まっていない、慎重に検討しなければならないとのことで、県の方針に沿って動いてくれる人でなければ不都合が生じる可能性があり、公募はしないとのことです。