大阪府健康福祉部食品衛生課
動物愛護グループご担当者様
この度、大阪府に「愛護センター」が建設されるとお聞き致しました。
歓迎すべきことではあるのですが、建設の目的を明確にさせなければこれまでの森之宮における業務が新しい場所と建物に移っただけということになりかねません。
この建設をきっかけとし、従来型の業務内容及びシステムの見直しをし、できる限り動物を生かす方向へと転換して頂きたく、以下の事項を、要望いたします。
1) 動物の遺棄を徹底的に取り締まること
動物の遺棄は、犯罪です。警察と連携し、不法に遺棄した者を捜査の対象とすること、また遺棄された動物は「証拠物件」であるので、犯人が見つかるまで処分を見合わせるという基本方針を立てていただきたくお願いいたします。
2)引き取りの数を極力減らすこと
行政による安易な引き取りが、安易な飼育放棄をもたらしています。保健所は、動物を持ち込む飼い主に対し、なぜ飼育できないのか理由を調査し、指導、説得して安易に引き取らないように努めていただきたくお願いいたします。
3)処分される動物を限りなくゼロに近づけること。
地域の住民やボランティアと協力し、譲渡の促進を支援していただきたく存じます。そのためには、府内にある4つの分室を地域の住民に開かれた施設として、譲渡水活動の拠点とするべく改善を図る必要があります。
また、譲渡する際には必ず避妊・去勢手術をすませておくよう努めることを提案致します。避妊・去勢の啓蒙活動を積極的に行なうことは非常に重要であると考えます。
4) 処分せざるを得ない場合は、動物の苦痛と恐怖をできる限り軽減すること。
府内1ヶ所に集めて処分することは、長距離輸送となり動物に多大のストレスを与
えます。地域の分室で、麻酔薬投与(注射)による処分を提案致します。新潟県では今年度からこれを既に実践されていると聞いています。横浜市では、猫の処分は飼い主が獣医師のところに連れていき注射によって行われています。
お忙しい中恐縮ですが、以上の点についてご回答頂きたくお願い申し上げます。