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動物実験廃止・
全国ネットワーク
(AVA-net)

★動物実験Q&A★

Q8 AVA-netが動物実験に反対している理由をもう少し明確に教えてください。活動に主旨を端的にいうと、どういうことになるのでしょうか?

A8  動物実験が抱える問題は実に多岐にわたっています。医学的、科学的に誤った事例は多数指摘されていますし、もちろん重大な動物虐待ですので倫理的にも問題視されています。また、実際に動物実験で多額の金と人が動き、そのために明らかに無意味な実験が構造的に行われていることを考えると、現在社会のシステム、すなわち社会のあり方として問い直していかなければならない問題だということもわかります。

 このように動物実験は幅広い分野に視野を広げてそれぞれの問題を総合して把握しなければならないことですので、当会も一概に動物愛護団体ということもできませんし、動物実験に反対する立場も一つの点に限定することはできません。

しかし、強いて言うなら当会はエコロジーを目指す市民団体ということになるかと思います。今までの人間社会は自然を破壊し、征服し、そこから人間のためだけの利益を得て成り立ってきました。しかし、そのような短絡的な目的のために地球を破壊していたのではいずれ人間社会が破錠してしまうのは目に見えています。実際、自然を破壊し、他の生きものの棲息域を奪い、不自然な科学物質をまき散らし、その一方で自然からの容赦のない搾取を行ってきたことのしっぺ返しに現在の人間社会は苦しんでいます。そうした人間の愚行の反省に立って、改めて人間の社会のあり方を捉えなおす思想がエコロジーだと思います。他の生物との相互依存、相互協力がなければ人間の生きては行けないことを理解して、地球の生態系を可能な限り守っていくことの重要性を認識すること、その上で人間社会のあり方を捉え直すこと、それがこれからの哲学として求められていることだと思います。

 動物実験は反省しなければならない人間中心主義の最たる事例と言えるでしょう。まず、動物実験という発想が生まれてくること自体を問い直さなければなりません。生きものを材料としか見ることのできない屈折した感性、他の生物は人間が利用するためにあるというエゴスティックな考え、そうした動物実験に代表されるような貧困なる精神が生まれる土壌を無くしていくことがAVA-netの活動主旨ですし、そうした社会が実現できなければ、人間は地球の中で生き残って行くことは出来ないのではないかと思っています。 

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