動物実験廃止・全国ネットワークリンクバナーです

動物実験廃止・
全国ネットワーク
(AVA-net)

★動物実験Q&A★

Q7 私は健康状態が悪く、薬を欠かしては生きていけません。動物実験はやってもらいたくありませんが、その一方で動物実験の恩恵を受けているかと思うと心苦しいのです。動物実験の廃止を求めることと薬を飲むことは矛盾しているのでしょうか。

A7  病気になったり、体調を崩したのであれば医者にかかり、あるいは、薬を求めるのは「あたりまえ」のことです。しかし、そこで行われる治療や処方される薬について、何の疑いももたずに受け入れるのではなく、それが本当に受け入れられるものであるかどうか、よく医者などに話しを聞き、自分自身納得のいく治療を受けることがたいへん大切だと思います。

 私たちは医学や薬学を否定しているわけではありません。けれども、動物実験に依存しすぎた誤った医学や治療法にはできるだけ頼りたく無いと考えています。例えば外科手術を受けるのであれば「犬や猫で長年練習してきました」と自信を持っている「熟練した」医者より、たとえ実績の少ない若い医者であっても、幾度も人間の手術に立ち会い、助手を極め、人体をよく見てきた医者を選びたいを思います。不治の病に冒され、効果的な薬がないというのではない限り、「マウスではよく効いて、しかも安全だった」という新薬よりも、古くても長年人間に使われてきて、利きめも副作用もはっきりている薬のほうがいいと思うのです。

 例えば、最近、ガンの手術の後に投与される抗癌剤は、使用してもしなくても効果に変わりがないとわかった」と報道されています。これは、多くのガン患者の治療の経過を調べて初めてわかったことで、動物実験では決してわからなかったことです。激しい副作用を伴う抗癌剤で苦しんできた多数の人々の犠牲を無にしてはならないと思います。また乳ガンについても、乳房の温存手術でも全部摘出でも、延命効果には変わりは無いことが指摘されています。これまで多くの人々の苦しみは何だったのでしょうか。

 動物実験に依存しすぎている今の医学には多くの過ちがあります。いま最も必要なことは、やはり人間のデータを綿密に集めることでしょう。

 今現在、治療を受けている方や薬を必要とされる方は特にその医学、薬学について関心をもたれ、そしてそのあり方について主張されていいと思います。「動物では大丈夫だった」というのはごまかしです。真に人間のための医療を求めていきましょう。 

▲ページTOPへ

■もどる
■HOME